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 つい先日風呂場でわき腹打ったと書きましたが、どうやら左腕も打ってたらしいです。現在シップとお友達。市販品だと鼻につーんときますね。嫌いじゃない臭いなんで良いんですけど。でも貼った所が冷たいというかじんじんする……。これで痛みが引けば良いんですけどねー。

 この前更新したときに【艶にて候ふ】でエロは書けないとかほざいてましたが、書けました。なんと兵助相手なら大丈夫らしいです。何この差。やっぱりキャラに対する愛情の差……?(秋月は好きなキャラほど苛めた後に幸せにしたいタイプ)
 エロシーン書くのに3日かかりましたが。ちなみに通常SSではなく「天女闖入編」の方です。「白鳥はバタ足で泳ぐ」で独占欲丸出しになった久々知に艶主が暴走しくさりました。どうしよう、これ。いや、今週土曜にアップ予定ですけども。

 そういえば星矢連載主で十二国●パロのプロットみたいなのかいてたときがあったんですけど、ふと思い立って探せば発掘できました。続きに入れときます。

IF 十二国記で漣嬢が麒麟(塙麟)でアルバフィカが塙王

 漣嬢が塙麟。黒麟で、鬣の長さは膝の裏辺りまで。十二国で生まれているが、前世は事故にあって死んだ20歳の女性。もちろん記憶有り。成長して外見は20代前半。ここで成長が止まっている。すでに主無しで30年以上生きている。女怪はヘリオトロープ。十二国での名は白氷澄。
 昇山者の中に王は無く、見て回った十二国の中にも王は居ない。これはまずいと思った漣さんは鳴蝕を起こして蓬莱へ……のつもりが何をどうしたのか18世紀のギリシアに。思いも寄らぬ衝撃を受け、意識を失って森の中に倒れているところをアルバフィカに保護される。一目惚れするといいよ、うん。
 目覚めると教皇の間の客室。訳のわからぬままに連れて行かれた謁見の間で聖闘士たち(時間軸的に聖戦一年前くらいで12人勢揃い)の並ぶ中、サーシャちゃんと教皇に謁見。内心クロスオーバーかよと頭を抱えつつ無表情で相対している。
 黄金聖闘士は不審も露に(アルバフィカは塙麟から別の意味から目が離せないといい)彼女を見つめ、女神と教皇は漣嬢の麒麟としての神気やら何やらを察していて、黄金聖闘士達を窘めてたり。空気が落ち着いたところで自己紹介と現状の説明。

○ちょっと小話
「貴女は人ではありませんね?」

 柔らかな声と共に、サーシャは黒髪の女性に尋ねた。守るべき君主の言葉に、聖闘士たちはまたざわめく。塙麟は自分に向かう警戒心や殺気といった負の感情を煩わしく思いながらも、小さく頷いた。

「おっしゃるとおり。私は天帝が治めし異世界にある十二国が一つ、巧州国の麒麟。どうぞ塙麟とお呼びください。王以外に膝を着かぬは麒麟の性なれば、頭を下げぬ無礼をお許し願いたい、女神よ」
「やはり……彼の世界の事は存じております。時折この世界に、あなた方の国の民が流れてくると。こちらの世界の人間が流されていく事も同じように。麒麟の性情も少し……ですから謝罪には及びません、塙麟殿」
「ありがとうござます」
「こちらにいらした訳を、教えてくれますか」

 少女の姿をした女神が、気遣わしげな瞳で彼女に尋ねた。その頃にはもう塙麟に向かう感情から強い猜疑心や殺気は消えていた。警戒心は残ったが、これは主を守るものとして当然とも言えよう。これは他ならぬ女神が彼女の存在を肯定したからだろう。今塙麟には、好奇心や戸惑いといった視線が突き刺さっていた。その中でも、特に気になる気配を追いながら、彼女は毅然とした表情で佇み、おもむろに口を開いた。

「王を」

 見つけたと、思いながらも。

「我が巧州国の王を、探しに参りました」

 連れ帰れぬかもしれないことを、知っていながらも。
 それでも。

「私の王を」

 求めた。
 彼だけが、私の王なのだから。

 

 ってな訳で、アルバフィカが塙王。もちろん連れ帰れないし、サーシャや教皇と関わっているうちに彼らに仕えて地上を守ろうとしている聖闘士達を知って、余計に無理だと悟る。
 なので最初は様子見だったが、途中から見守る方向にシフトチェンジ。サーシャと教皇は彼女の塙王探索に力(というか拠点)を貸してくれている。申し訳なく思いつつも、彼を塙王にする事を諦めてしまったので、探索しているふりをしつつ、彼の王気を常に追って、時折傍にいられれば麒麟としての本能は幸せ。しかしながら、途中でアルバフィカという男に漣の女の部分が恋をしてしまう。分厚いポーカーフェイスの内側でじたばた。「王に恋するなんて……!」ってな感じ。でも叶わない事も充分分かっていたので何もかも諦めている。ついでに王無しですでに30年生きているので、この王を連れ帰れなければ死んでしまう。ちなみに前世普通の人間だったためか、一般の麒麟よりも血の汚れと怨嗟に強い。でも弱点には変わりない。
 一方彼女を拾ってきたアルバフィカはというと、彼女の動向を気にしつつも、己の体質を気にして近づけない。遠巻きに眺めて時折お茶したり。それで大体一年近く。自覚の無いまま一目ぼれして、見守るだけの優しい眼にだんだん自覚。でも生きてる世界が違うし相手は麒麟だし、麒麟は王のものだしで悶々。
巨蟹宮…というかマニゴルドが駆け込み寺で、「よりにもよって麒麟相手かよ!?」とこっちも頭を抱えるはめに。彼経由で話を聞いたサーシャと教皇が「あら」「おや」と眼を丸く。
 で、聖戦が始まる一月くらい前に呼び出される。実は王が見つかっていることに教皇と女神は気付いて居たり。それが黄金聖闘士だということも知っていて、塙麟が何故沈黙を守ったままで居るかも察している。ちなみに誰が王かまでは知らなかったり。

 

小話
「見つけて、いたのですね。おそらく、この世界に来たその日から」

 悲痛な思いに顔を歪め、サーシャは一年前よりもその美しさと愁いを増した塙麟を見つめた。塙麟はその硬質な美貌を僅かに緩めるだけだ。

「いるのですね、彼らの、黄金聖闘士の中にあなたの王が」
「アテナ」

 堅く手を握り締めるサーシャの言葉を、塙麟はわずかに笑みを深めて遮る。

「アテナ。確かに私は王を見つけました。彼は私の、私だけの王です。けれど、彼は貴女の聖闘士で、巧の王ではありえなかった。彼はこの先、例え死んだとしても、私を、巧を、選ぶ事など無いでしょう」

 そういう彼女の顔は、何もかもを受け入れた、まるで殉教者のような、慈母のような顔をしていた。

「けれど、王を連れ帰らなければあなたの国は……!」
「巧は王を失います。妖魔は国を荒らして回り、民の安寧は程遠い。けれど、貴女とこの地上の為だけに生きている者にどうして巧の為に百歳千歳生きよと言えましょう。無理やり連れ帰ったとて、巧の為にも王の為にもなりません。……それに、この地上を守るための力は、一人でも多いほうが良いのでしょう?」
「私が……貴女の国の王を奪ったのですね」
「いいえ、それは違います。強いて言うのならば蝕が奪ったのです。誰のせいでもないのですよ、優しき女神。大丈夫。人というのはたくましいものです。私が王を見つけられず果てたとて、次の麒麟が生まれ、王が見出されるまでの間、強く生きてくれることでしょう」

 本当は、巧にそこまでの体力はない。いくら人間が強かな生き物だといえど、国は長く続く王の空位に疲れきっている。民は近隣の国に流れ、その原因が人であれ妖魔であれ潰えた櫨は両手では数え切れない。国の荒廃は人の精神の荒廃にも通じる。できることならば、彼を連れ帰り、共に巧を治めてもらいたい。あの荒廃した大地に、命を吹き込んでもらいたい。民に安心して暮らせる日々を齎して欲しい。けれどそれは無理だ。それが、この一年ずっと彼を傍で見ていて出した結論だった。
 その理由は口にしたことが全てではないが、その一部で。そして何よりも、彼には、アルバフィカには、彼らしく、彼の思うとおりに、己を全うしてほしいのだ。生き抜いて欲しいのだ。巧州国王などといった、窮屈な玉座に押し込めたくは無かった。それが麒麟としての、仁の神獣としての道を外れた、女の愚かさだとしても。

「塙麟……果てるだなんて、貴女は」
「生まれてから、32年になります」

 サーシャはひゅっと息を呑み、叫びだしそうな口元を押さえた。
 サーシャには、その言葉だけで充分だった。知っていた。主を持たぬ麒麟の寿命が、30年ほどしかないという事を、知っていたから。彼女はそれをもう、二年超えている。後が無かった。愕然としたまま、美しき巧州国の黒麟を見つめる。何故これほどまでに安穏とした気持ちで構えていたのだろう。過去の己の暢気さが憎かった。
 涙で歪んだ視線の先で、塙麟はただ優しく微笑んでいた。

 


 ここで偶然アルバフィカとマニゴルドが聞き耳を立ててる。アルバフィカは王が既に見つかってることとか連れ帰らなきゃ塙麟が死ぬ事に気付いたりとか、もろもろの事実に驚いて呆然としている。マニゴルドは血の臭いや死臭がしていてもアルバフィカには近づいていく事とか、アルバフィカの近くに居るときだけ表情が柔らかかったり幸せそうだったりする事から、アルバフィカが彼女の王なんじゃないかと気付いていたり。人の心の機微に一番聡いと思うんだよね。
 誰が彼女の命よりも大切な王なのだろう、と数日悶々と悩んで、ある日彼女が誓約の言葉を口ずさむところに行きあう。

 


「天命をもって主上にお迎えする。これより後、御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと誓約申し上げる」

 謳うように、彼女は誓約の言葉を紡ぐ。淡々とした語調だ。けれど、アルバフィカの耳には、どこか物悲しく聞こえた。

「主上……自業自得とはいえ、王に顧みられぬ麒麟など、惨めなものだ」

 いつも、凛と伸びた美しい背中。けれど今は萎れた花のように丸まり、泣いている様に見え。
 思わず。
 そう、思わず、抱きしめてしまった。
 塙麟は驚きながらも、己の王に愛する人に触れてもらえた喜びに、胸を震わせた。そのまま腕を外すタイミングを逃して、戸惑いながらも温かな腕の中に身を任せる。

「どうして、死ぬと分かっているのに誓約しようとしない」
「……聞いていたのか」
「……偶然だが」
「……聖闘士は皆、己を全うするために生きている。一年間見ていて、それが良く分かった。そんな人間が、玉座になど」
「私が!」

 諦観の滲む塙麟の声に、アルバフィカはたまらずその声を遮る。

「私が、君の王なら良かったのに。君が私の麒麟なら良かったのに」
「アテナよりも私を選ぶと言うのか。この地上よりも巧の大地を選ぶと」
「それは……」
「王が私を受け入れるということはそういう事だ。ほら、困るだけだろう?」
「塙麟……それでも、君が私の麒麟なら、死なせたりなどしない」

 一瞬、呼吸を忘れた。
 嬉しかった。塙麟を想ってくれる、王の心が。言葉が。
 それだけで、もう、全てが報われた気がした。

「ありがとう」

 潤んだ紫紺の瞳に星が映りこみゆらゆらと揺れる様が、今まで見てきたどんなものよりも美しいと、アルバフィカは思った。

 


 数日後このことを報告されたマニゴルドはついにプッツン切れて

「お前があいつの王だ、見てりゃわかんだろーがぁっ!!」

と怒鳴る。
 アルバフィカはびっくりしながらも、否定。しかしマニゴルドに怒鳴り散らされながらも諭されて塙麟の元へダッシュ。
 塙麟はというと、蒼い顔をして咳き込んでいる。もうそろそろ寿命で本当に時間が無い。聖戦が始まるまで持つかどうか、といったところ。地面にくず折れそうになっているところでアルバフィカが到着。塙麟の命が本当にあと僅かだという事を肌で感じ取り、血の気を引かせて抱き起こす。

「私が君の王なのか」

 思いつめた顔でがっちりと確保されたまま詰め寄られ、思わず肯定しそうになりながらも必死に首を振る。でも突然の事にポーカーフェイスが崩れて眼が肯定しているといい。心構えもない時にアルバフィカの(というか愛する人の)綺麗な顔が間近にあったら動揺すると思うぞ、うん。
 それでアルバフィカ確信。

「私が君の、巧の王になったら君は死なずにすむんだな」

 とかとか。塙麟動揺。思い切りうろたえて何も言えずにアルバフィカを見つめている。

「君を愛している。死なせはしない。だから、私を王に選んでくれ、塙麟」
「……主上」

 きっと凛と伸びた背中や気丈な姿からは想像できないような蚊の鳴くような小さな声なんだよ。抱きしめられた時より数倍も嬉しいんだよ、麒麟としても女としても。

「でも、貴方は聖闘士だ」
「聖闘士としての役目は全うする。それが終れば巧へ行こう」
「聖戦が終れば、ほとんどの聖闘士は死んでいると、教皇が……私は、誓約を交わした王を失いたくなど」
「誓約すれば、冬器を使うか首や胴が断たれない限りは死なないのだろう?」

 アルバフィカの真剣な様子にはらはらと涙を流す塙麟。その様子がいっそう儚く見えて、目元と頬の涙の跡に口付け、無抵抗なのをいいことに(こう書くと悪人みたいだな)唇も奪って何度もキス。その体勢のまま誓約の言葉。

「天命をもって主上にお迎えする。これより後、御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと誓約申し上げる」
 
 くずおれるようにして膝を突き、足の甲に額をつける。

「何と言えばいい?」
「許す、と」
「許す」

そして誓約完了。ところで世界が違っても天意は降りる……のか。そう言えば景王も世界を渡る前に誓約交わしてたっけ。
 その後も少しだけ泣く塙麟を抱きしめて、二人してサーシャの下へ。

「誓約を交わしました」
「まぁ」

 塙麟の手を引くアルバフィカに驚きながらも一安心。これで塙麟が死ぬ事もないと思ったら涙も滲んでくる優しいサーシャ様。でもその後のアルバフィカの宣言に眉間に皺を寄せる。

「すぐに巧には参りません。聖闘士としての役目を全うした後に」
「生き残れるかどうかもわからないのですよ」
「わかっています。けれど塙麟を一人にはしません。私は生き抜いて、巧へと参ります。塙麟ともそう約束しました」

 不安そうにする塙麟に決意を宿した眼で微笑みかける。塙麟も小さく笑みを返す。そしてサーシャ様もアルバフィカは生かさなければと決意。塙麟とは姉妹のような絆を育んでたり。
 教皇はアテナが受け入れたのでそれでいいと思うが、内心複雑。その後で溺愛している愛弟子から

「わりぃ、お師匠。あいつ焚きつけたの俺なんだ」

と気まずげに謝られて何も言えなくなる、と。
 その後、聖戦が始まるまでの間は巧の現状と、あの世界での常識やら管理の制度やらを塙麟から教えてもらう。もちろんいちゃつきながら。どっちかというと、アルバフィカが塙麟にべったりで傍から離さない。向こうに渡った頃にはすっかり出来上がっている、と。
 対ミーノス戦は原作のまま。ただし首や胴を断たれたわけでも冬器を使って殺されたのでもないので虫の息でも生きている。塙麟の仙術とサーシャの小宇宙で血は足りないものの身体的には完全治癒。でも対外的に死亡とされる。彼が生きて巧州国塙王になった事を知っているのはサーシャと教皇、そして生き残ったシオンと童虎が後で知らされる形。
 巧に渡った後は、内乱に次ぐ内乱で官吏の殆どが一掃。で、インフィニ世界のオリキャラ聖闘士たちが名前だけ変えて巧の官吏(しかも有能な能吏ばかり)として塙王と塙麟に仕える事に。そして十二国一の鴛鴦夫婦として有名に。治世はきっと千年以上。半獣にも海客にも優しい国。

 そういえば、名前ってどうなるんだろうか。陽子でさえ<中陽子>になってるんだから、カタカナの無い十二国だったらまた名前が変わってくるんじゃ……。んー、フィーの場合は聖闘士の聖とアルバフィカが薔薇の種類(白)とスウェーデンの言葉でお茶だから聖白茶とか?(笑) でも白茶って実際飲み物として存在するからなー……苗字が聖そのままで名前が白…女怪の苗字が白だから同じ意味で皓。だったら聖皓(しょうこう)。うーん、そんなもんか。適当で。うん。字は蒼い薔薇で蒼薔(そうしょう)。
 塙麟の字は紫瑩(しえい)で。

 しかしながらインフィニ連載とは全く性格の違う二人に……(汗


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